【配偶者ビザ】質問書の書き方<後編>

「日本人の配偶者等」の配偶者ビザの申請の際に必要な書類の中には「質問書」というものがあります。
その質問書の後半5枚目~8枚目の書き方やポイントについて解説いたします。

質問書とは

質問書とは、配偶者ビザ申請時に提出しなければならない書類のひとつです。
こちらは出入国在留管理庁(入管)の指定フォーマットがあり、計8ページにわたって様々な記入項目が用意されています。
入管が在留資格の許可/不許可の審査をするのに重要な書類ですので、記入ミスには注意しなければなりません。
たとえ記入ミスであっても、事実と異なっていたりすると不許可に繋がってしまいます。
ましてや虚偽は言語道断です。入管はすぐ見破りますので、たとえ不利だと思われそうなことであっても嘘は書かず、必ず事実に沿って記入しましょう。

入手方法

質問書は出入国在留管理庁のHPにあります。
トップページ→各種手続→在留資格「日本人の配偶者等」と進んでいくと必要な書類の一覧に質問書がありますのでクリックしてPDFをダウンロードできます。
日本語以外にも、英語・中国語(簡体字/繁体字)・韓国語・ポルトガル語・スペイン語・タガログ語・ベトナム語・タイ語・インドネシア語の計9か国語がダウンロード可能となっています。

こちらにも現在(令和4年)の最新のものをおいておきますが、質問書が新しく変わ っている場合があるのでご注意ください。

・質問書(PDF)

質問書:5枚目

  • 結婚式について
    結婚式を行った方は、年月日・場所・出席者について記入してください。
    場所については、国・都市名・施設名まで書くと良いでしょう。
  • 結婚歴について
    申請人・配偶者の結婚歴について記入します。
    初婚の場合は初婚に欄にチェックし、再婚の場合は期間について記入します。
  • 申請人の来日した回数
    申請人(外国人)の方が日本に来た回数・期間・目的を記入します。
    来たことがなければ回数の欄には「0」と記入します。
    来日目的は観光・留学・仕事など、大まかな記入にて大丈夫です。
    日付等はご自身のパスポートを見て記入し、現在就労ビザ等にて日本に滞在中の方は、時期の欄「〇年〇月〇日~現在」等と記入しましょう。

質問書:6枚目

  • 配偶者が申請人の母国へ渡航した回数
    前頁の続きですが、今度は配偶者(日本人)の方が申請人の母国へ行った回数・期間・目的を記入します。
    行ったことがなければ回数の欄には「0」と記入します。
    こちらも目的は観光・留学・仕事など、大まかな記入にて大丈夫です。
    日付等はご自身のパスポートを見て記入しましょう。
    お互いの知人や友人・両親を紹介している、というのもポイントとなるので、申請人の両親に挨拶に行っている等あればポイントは高いです。
    申請人の両親や知人写真等も添付し、その旨をアピールしていきます。
  • 過去に退去強制されたことがあるか
    申請人が過去にオーバーステイ等で強制送還された/出国命令を受けたことがあるかについて記入します。
    通常はないケースがほとんどでしょうが、ある場合は正直にチェックしてください。
  • 退去強制の理由・時期
    ②に該当している方のみ、その理由や内容について記入します。
    こちらも、調べられれば直ぐにわかることなので、正直に記入しましょう。

質問書:7枚目

  • 退去強制前の状況
    前頁からの続きとなります。関係ない方は未記入で大丈夫です。
    該当する方は正直に記入してください。
  • 申請人(外国人)と配偶者(日本人)の親族について
    記入例では夫側が日本人、妻が配偶者のケースとなっています。
    夫側が外国人の場合は「夫の親族欄に申請人(外国人)の親族情報」を、「妻の親族欄に配偶者(日本人)の親族情報」を記入します。
    親族情報は父・母・兄弟・姉妹までで大丈夫です。
    お亡くなりになっている方については名前を記入したうえで住所の欄へ「死亡」と記入し、年齢・電話番号は空白で大丈夫です。
    日本人の方で電話を持っていない方はまずいないかと思われますが、申請人の親族で電話をお持ちでない場合は「該当はありません」と記入します。
    お名前に関しては(特に申請人側の親族)身分証等のとおりに、お間違えないよう気を付けて正確に記入してください。

質問書:8枚目

  • 子どもについて
    連れ子や既に夫婦にお子さんがいらっしゃる場合はその続柄・氏名・生年月日・住所について記入してください。
    続柄は、連れ子の場合は記入例のように「夫の長男」や「妻の長女」と記入してください。
    お2人の子どもである場合は単に「長男」や「長女」とだけ記入してください。
    いない場合は「該当はありません」と記入しておけば大丈夫です。
  • 親族への結婚の周知
    結婚を知っている親族を〇で囲みます。
    一般的にはご家族が結婚を知らないという事は考えづらいです。
    伝えづらい事情があったとしても、ご家族へは事前に報告をしておくようにしてください。
  • 署名
    質問書を作成した年月日および配偶者(日本人)の署名を自筆にて記入してください。
    質問書の記入ははPDF編集ソフトなどでの記入もOKですが、こちらのみ自筆必須となりますのでご注意ください。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は配偶者ビザの申請の際に提出する質問書の後編について書きました。
前半部分の1~4枚目までのについては以下をご覧ください。

【配偶者ビザ】質問書の書き方<前編>

質問書の内容は基本的な事項についてがほとんどです。
入管の審査官は、質問書にてチェックした項目・記入した内容とその他の書類や添付資料を照らし合わせて審査をします。
質問書と提出した書類との間で事実と異なることがあったり矛盾があると、追加の資料の提出を求められたり、最悪の場合には不許可になってしまいます。
そのため、ちょっとしたチェック間違いや記入ミスが不許可に繋がる場合もあります。
必ず何度も確認してミスがないようにしましょう。

また、申請の際にはその他の書類を添付し、質問書の内容を補足していきます。
ご自身のケースではどういうものを提出すればよいか、どのように疎明していけば良いかについて、不安な方はご相談ください。

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